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神奈川県大和市にある特定非営利活動法人フェアネットが運営している放課後等デイサービスです。

抱っこ [自閉症 雑文]

抱っこについて(自閉症の対人関係障害)
自閉症は、対人関係において、多くの障害を持つ。乳幼児期においても、
抱っこされるとこと嫌がったり、あやされたりしなくても、黙々と一人
で遊び続けたりする。気がつくと、周りの子と、色々と違う点ばかりが
目立ち、療育機関につながる。
定型発達の子どもは、乳幼児期に母親との間で、あやされたり、いない
いないばあや、模倣遊びなどの沢山のやり取りの中で、その後の発達に
必要な多くのことを学ぶ。
自閉症は、一次障害のせいで、この経験が著しく欠如している。
ゆえに、この欠如している部分を追体験することが、療育になるという
考え方は、一部、正しい。ただ、焦るあまり、強制的に抱っこすれば、
変容を起こすという、極端な考え方もある。「抱っこ法」などは、これに
準じた考え方なのかもしれない。
実は白状すると、本を片手に「抱っこ法」もどきをやっていたことがある。
正式には◯先生の厳命でやるしかなかったのだが、
で、その効果はどうだったのか?
ぼくも、子どもも汗だくだったのは、覚えている。その子との治療関係も
良好だったと思う。ただ、それが、その半強制的な抱っこのおかげかというと、
著しく?なのである。
  さて、抱っこである。ぼくの周りには、実は抱っこ好きの自閉症が沢山いる。
一人として「抱っこ法」という専門的な療育など受けたことのない、子ども
達である。
  不安な時、困っている時、そして、パニックを起こした時にも抱っこ、
おんぶをせがむ子どももいる。自画自賛しているのだが、この時点で、
自閉症児に対する、初期の目的は達成していると、ぼくは、考えている。
  ただ、ここからが、大きな問題なのだ。どうつきあってきたら、こういう
状態になったのかを詳しく説明できなければいけないのだと思う。


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