風の妖精 クーちゃん

風の妖精　クーちゃん

 

クーちゃんは、人ではなかったのですよ。

 

クーちゃんは、風の妖精。

 

クーちゃんは、風や鳥、虫やお花とお話をして、生きてきました。

 

クーちゃんは、どこにも住んでいませんでした。

 

だって、クーちゃんは、自分がどこにいるのかわからないのですから　笑

 

 

飛んでる鳥さん、ぼくと遊ぼうよ。

 

ヒラヒラ舞っている、葉っぱさん。ぼくと遊んで

 

チョウチョさん、待って！待って！

 

 

でも、みんな、遠く高く、すぐに離れていってしまいます。

 

クーちゃんは、すぐにひとりぼっち。

 

 

今日もクーちゃんは、2本の白い糸をひく、白く飛ぶものをどこまでも追いかけて

いこうとしていました。

 

　　issyoniasobouyo

 

issyoniasobo

 

どこからか、何かささやくような音がします。

 

 

どうせ、たまに聞こえてくる、変な風さ。

 

 

クーちゃんは、気にも止めずに、今度は噴水作りを始めました。

 

シャー！キラキラ！　　キレイだなあ

 

 

すると、例の音がまた聴こえてきます。

 

iisyoniasobou

 

その音は徐々に近づき、近づいたと思ったら、

 

クーちゃんの体は中に浮かび、くるくる回り始めました。

 

楽しいなあ。もっとやってほしいなあ。

 

 

クーちゃんは、issyoniasobouに、おそるおそる近づいてみました。

 

 

高い高い！ぐるぐるぐるぐるー

 

 

知らぬ間に、クーちゃんはとっても楽しい気持ちになってきました。

 

 

Iisyoniasoubouは、クーちゃんの好きなもの嫌いなものがある時

 

今、とっても悩んでいる時に、どこからかやってきます。

 

 

issyoniasobou

 

いっしょにasobou

 

いっしょにあそぼう

 

いっしょに遊ぼうよ

 

 

思ってたより、いい音だなあ

 

クーちゃんは、いつもは耳をふさいでいた両手を思い切って差し出してみました。

 

 

いっしょに遊ぼう　　

 

クーちゃん。

もっと　もっと　楽しいことがあるよ。

 

　　　　　　　　　Fin